活動報告 JBSA東京 2025年7月6日 TYCレース第5戦

活動日:2025年7月6日
イベント名:TYCレース第5戦
事業種別:レース関連事業:レースに関する活動。安全講習会や表彰式など
活動種別:レース
担当支部:東京
使用艇:あほうどり
参加ブラインドの名前:小倉,水田,殿垣内
参加サイテッドの名前:児玉,福島,玉木,島津,副田
会員数:8
体験者数:0
その他:0
合計参加者数:8
開始時刻: 9時42分
終了時刻:13時8分
天候など:天気:晴れ時々曇りぽつりと雨 気温:体感36度 風速1ノットから2ノット
航行情報:航行時間:3時間26分 航行距離:19.8キロメートル
連絡事項:
・次回パッテリー交換
・モバイルジャンプスターターかクランキングハンドル購入
・メインセールのカバーますと部分ちぎれてます
・漏電の可能性考えプラス端子を外してある
・ジャンプスターターかクランキングハンドル購入するまで漏電対策したほうがよいかも
・ジブハリ2メートルぐらいののばしてコイルして左舷側にかけてあります。今後、準備するときにはこのコイルをキャビン内に落とすと、ちょうど左舷の椅子のところに置いておくことができるようにしてあります。
活動のようす:
エンジンキーを差し込み、回してイグニッションをオンにする。
しかし、あの、「ピー」という大きな音がしない。静寂(せいじゃく)と夏の熱気がキャビンを支配している。
先週乗った時に、こういうことが起きないよう、バッテリーのメインスイッチがちゃんとオフになっているか、逆にしてしまっていないか、何度も確認しておいた。

TYCレース3年連続皆勤賞残念でしたねと、小倉さんが言っている幻聴が聞こえる。
「玉木さん!玉木さん!玉木さんどこですかー!」
もう、子どもが、「おとーさーん!」と助けを求めている状態。
「玉木さん、大変です。バッテリーがあがったかもしれません!みてください!」
「完全にあがってるね」
福島さんが、お車に、モバイルジャンプスターターをつんでいらっしゃるとのこと!駐車場まで遠いのに、「お願いします!」と必死。
しかし、それをお借りしても、また、どこに接続しても、何のランプもつかないことから、これはバッテリーがあがったのではなく、スイッチや回線の問題なのではないかということに。
迫るレースのスタート時刻。
児玉さんが、ボートサービスを呼ぶようにとおっしゃり、マリーナ窓口に電話で依頼。
すぐにきてくれて、大きなジャンプスターターをつないでくれたところ、なんと、一発で始動!
しかし、レース4分前にエンジンをカットしてしまったら、帰れなくなるのではないかと私がぶつぶつ言っていたら、レース海面にいくまでに充電できるから大丈夫とのこと。それでも、うじうじ言っていたら、ボートサービスのかたが、大きなジャンプスターターを、「これ、持って行きますか?」と、お優しい対応。これで安心。
しかし、ポンツーンで、「レース楽しんできてください」とどこまでも優しいマリーナのかただったが、私は、まさかこれ、1時間1万円とかのレンタルじゃないよねという不安に襲われる。
私が、レンタル料かかるかなあ、でもあの人優しい人だったから大丈夫かなあと言っていたら、島津さんが、1時間1万円でレンタルなら、誰だって優しくなるんじゃないですか?と、猛暑なのに涼しい冷静なツッコミ。

さて、先行してグループLINEの動画をご覧いただいたかたはもうご存知だと思うが、とにかく風がなく、それでも強引に、11時に私たちのクルージングクラスとレースクラスCがスタート。
6月の湘南レース同様、またしてもJBSAはいい位置にいるものの、1ノットかときおり2ノットの風に、微速全身するも、潮の流れに戻されて、スタートラインから徐々にさがっていく状態。
8分たってもスタートラインを越えられず、結局、Nの旗があがって、ノーレースに。
スタートしたクラスはスタートライン内側に戻って、次の指示をまてということなのだが、もともとみんなスタートラインの内側にいるので、熱射病になりそうになりながら、待機。
A.P.の旗もあがって、レースクラスAとBもスタート延期で待機。
11時35分、無線で、あと5分で3ノットあがらなければ中止とのこと。あと5分でそんなに吹くならもう吹いているよと、運営側ではないものは、言いたい放題。
そして、NとAのはたがあがって、すべてのレースがノーレースとのお知らせ。

エンジンも無事にかかり帰路についた。
ところで、この無線機は、やげたさんがあほうどりのために買ってくれたもの。とはいえ、「所有権は谷下田にあります」というLINEは、やげたさんらしく、当時はみんな、なんだよせこいなあとかいっていたが、今となっては、スケルチが開いているときの、ざーっというホワイトノイズがずっとあほうどりの上に流れていて、何か言ってよと少し悲しくなった。
しかし、スタート前にティラーを操って潮にながされないようにコントロールされていた福島さんはさすが。島津さんは、相変わらず格好よくバウにたち、情報収集してくださっていたが、セーリング技術の高いかたがたの特徴は、動きが格好いい。立っているだけで格好いい。
どうしたらセーリング技術が向上するかを考えるとき、もちろん知識、経験、練習量、そして何と言っても、良い先生との出会いなのはわかっていたが、かっこよく座る、かっこよく立っている、かっこよくロープをひき、かっこよくウインチハンドルをまわせば、うまくなるのではないかと、結構真面目に考えている。
格好が良いということは、良い姿勢で、適切な力を効率よくかけているということなので、格好からはいるのは大切だと思う。

それにしても、今回最大のお礼を申し上げたいのは、またしても、相当なご無理をされてご参加くださった児玉さん。児玉さんは過去何度も、ご自身のご体調、ご家族のご事情、予定されていた本当はいかれたかったはずのイベントをキャンセルしたり、わざわざあほうどりの活動のために新幹線でもどってきてくださったり、本当に頭がさがる。児玉さんの、「頭なんかさげてないじゃんかよ!」というお声が聞こえそうだが、心の中では深々と下げています。
バッテリーは、玉木さんが適切なものをえらんでいただき、後日ネットで購入することに。
モバイルジャンプスターターを買うべきか、クランキングハンドルを買うべきか、現時点では迷っているが、まあ、ディーゼルエンジンの最大の特徴、バッテリーなしでも、点火なしに延々と自ら爆発し続けて稼働することを考えると、クランキングハンドルを、まずは購入しておくのが良いのかなと思っている。

次回は、谷下田(やげた)さんの追悼セーリングだが、15分もあればバッテリーは交換できるとのことなので、次回の参加者サイテッドに交換を依頼。

しかし、しっかりメインスイッチを切ったにも関わらず、完全にバッテリーがあがったことから、漏電の可能性もあるということで、一応充電しておいたバッテリーのプラスのプラグは抜いて帰ることに。

それにしても、暑い無風の1日だった。空調べストを持ってこようと思ったと言ったら、みんなに笑われたが、今の日本のこの暑さは、風がないとき、あるいは体調保全のために、特にマリーナではきていてもいいかもしれない。ナンジャクモノと、昭和的には言われる可能性があるが、今日はちょっと身の危険を感じた。

さて、来週は、バッカス神がついていたかもしれない、我らがゲタさんの追悼セーリングですが、お酒を持ってくるというかたが多いため、どうなることやらです。アフターセーリングも銀座一丁目でおこなう予定なので、暑さ対策とアルコール対策をしっかりして、くるものこばまず、さるものおわずがモットーだったやげたさんが、私たちから去っていくことを、惜しみながらもひきとめることなく、広い海へ、あるいは風となって旅立った彼を、みなで送りたいと思います。

報告書作成者:殿垣内大介